金色の絵の具を作ろうとしたけれど、思ったように輝かない……そんな経験はありませんか?
金色は単に「黄色」ではなく、茶色やオレンジ、白などを組み合わせて作る必要があります。
さらに、メタリック感を出す工夫をすると、よりリアルな金色に仕上がります。
この記事では、アクリル絵の具や水彩絵の具で美しい金色を作る方法を詳しく解説します!
基本の金色の作り方と色の組み合わせ
金色はどうやって作る?
金色は単なる「黄色」ではなく、光沢感や深みのある色合いが特徴です。
金属的な輝きを表現するためには、黄色をベースに、茶色やオレンジ、白や黒などを適切に混ぜて調整することがポイントです。
また、金色は環境の光や反射によって見え方が変わるため、ハイライトや影をつけることで立体感を出すことが大切です。
黄色と茶色の組み合わせ
金色を作る基本的な方法は、「黄色」+「茶色」 です。
- 黄色(カドミウムイエローなど):ベースカラー
- 茶色(バーントアンバーなど):深みを加える
適量の茶色を加えることで、鮮やかすぎず落ち着いた金色に近づきます。
オレンジや赤を加えて調整
茶色を混ぜるだけでは沈んだ色になりすぎることもあります。
その場合は、オレンジや赤を少量足して調整すると、温かみのある金色になります。
- オレンジ(カドミウムオレンジ):華やかで明るい金色に
- 赤(カドミウムレッド):より深みのある金色に
ただし、赤やオレンジを入れすぎると、金色ではなく「銅色」に近くなるので注意しましょう。
白や黒で明暗を調整
金色の明るさや暗さを調整するために、白や黒を使うことも有効です。
- 白を加える:明るく光沢感のある金色に
- 黒を加える:アンティーク調の落ち着いた金色に
白を入れすぎるとくすんだ黄色になり、黒を入れすぎると緑っぽくなることがあるので、少しずつ調整しましょう。
メタリック感を出す工夫
通常の絵の具では金属の輝きを完全に再現するのは難しいですが、以下の方法でメタリック感を強調できます。
- メタリック系のゴールド絵の具を混ぜる
- ラメ入りのメディウムを活用する
- 筆のタッチを活かして光の反射を表現
特にアクリル絵の具を使う場合は、ゴールドのメタリックカラーを上から重ねるとリアルな金色に近づきます。
アクリル絵の具で金色を作る方法
アクリル絵の具の特性とは?
アクリル絵の具は、発色が鮮やかで速乾性が高いのが特徴です。重ね塗りがしやすいため、金色の表現にも向いています。
メタリック系の塗料を活用する
アクリル絵の具にはメタリックゴールドの絵の具があります。
これをベースにすると、よりリアルな金色を作りやすくなります。
- ゴールドアクリル絵の具を単体で使用
- 黄色+茶色+メタリックゴールドで自作
通常の色を混ぜた金色の上に、メタリックカラーを薄く重ねることで輝きを出せます。
光の反射を意識した塗り方
金属の質感を出すには、光が当たる部分と影になる部分を意識することが大切です。
- ベースの金色を塗る
- 明るい部分に白や黄色をのせる
- 影の部分に茶色や黒を足す
- 筆のタッチを活かしてハイライトを表現
こうすることで、リアルな金属感を演出できます。
重ね塗りで質感を出す
アクリル絵の具は速乾性があるので、何層も重ね塗りをすると、深みのある金色を作れます。
- 1層目:薄めた黄色+茶色
- 2層目:メタリックゴールドを軽くのせる
- 3層目:ハイライト部分を強調
乾くたびに少しずつ重ねると、より本物らしい金色になります。
仕上げのニスで輝きをプラス
アクリル絵の具はマットな質感になりがちですが、ニスを塗ることで金属のような輝きを出せます。
- グロスニス(光沢あり):本物の金属のようなツヤを再現
- サテンニス(半光沢):落ち着いたアンティーク調の金色に
特に立体的な作品では、光沢ニスを塗るとより金属らしくなります。
まとめ
絵の具で金色を作るには、黄色をベースに茶色やオレンジ、白や黒を混ぜて調整するのが基本です。
さらに、メタリック系の塗料を加えたり、光の反射を意識した塗り方をすることで、リアルな金色を再現できます。
特にアクリル絵の具では、重ね塗りや仕上げのニスを活用することで、より本物らしい輝きを出せます。